2017-05-18 第193回国会 参議院 国土交通委員会 第15号
また、逆に、事業者に悪意とか意図があったんですけれども、仮に走行抵抗値の測定方法が法令に違反をしていたとしても、その抵抗値を用いて測定した燃費に相違がなかった場合はどうなのか。例えば、これは今回のスズキの事案なんかそうだと思います。実際、法令とは違った方法で計測された燃費、一方で法令に従って改めて惰行法で計測した走行抵抗値に基づく燃費値、これ乖離がなかったわけなんです。
また、逆に、事業者に悪意とか意図があったんですけれども、仮に走行抵抗値の測定方法が法令に違反をしていたとしても、その抵抗値を用いて測定した燃費に相違がなかった場合はどうなのか。例えば、これは今回のスズキの事案なんかそうだと思います。実際、法令とは違った方法で計測された燃費、一方で法令に従って改めて惰行法で計測した走行抵抗値に基づく燃費値、これ乖離がなかったわけなんです。
この①の乗用車の走行抵抗値などなど七つあるんですけれども、まさに今回、先ほど長浜先生も質疑で取り上げられていたように、この①、この乗用車の走行抵抗値、これを三菱、またスズキが法令で定めた試験方法でやっていなかったわけなんですね。それ以外にも、自動車メーカーから提供されたデータのまま使うというのがほかにも六つあるわけなんです。
今回の不正事案におきましては、自動車メーカーが屋外のテストコースで走行抵抗値、これは車に対する風の抵抗、あるいは車輪と道路の間の摩擦の抵抗、こういった抵抗値がどうなのかということを測定を行っているわけでありますけれども、この屋外のテストコースで測定を行う際のメーカーの不正行為ということが問題になったところでございます。
自動車技術総合機構では、昨年六月以降、自動車メーカーにおける走行抵抗値のデータ測定に抜き打ちで立ち会う、こういったことを初めとして、型式指定における審査方法の厳格化を図ってきているところでございます。
初めに、昨年四月以降、三菱自動車工業及びスズキによる燃費の測定方法に関して、不正に取得した走行抵抗値に基づいて型式指定審査を受けていたということで、海外メーカーによる同じような事案とも重なって、大きな社会問題となりました。
今回の不正事案に関する自動車の排出ガス試験の審査手数料は、走行値の測定を行わない前提であったことから、走行抵抗値の測定に係る実費を含んでおらず、乗用車の場合は、一試験当たり十八万七千円としているところです。
ただし、今回の走行抵抗値につきましては、一定の気象条件のもとで複数回測定する必要があることから、型式指定の事務を円滑に行うなどの観点から、自動車メーカーから提出されたデータを使用しているところでございます。
今回の三菱自動車工業の燃費試験における不正行為につきましては、これまでのところ、軽自動車四車種以外も含め多くの車種について、長年にわたり、国が定めた方法と異なる方法で走行抵抗値の実測を行っていたこと、軽自動車四車種については、一部を除き、実測を行わず机上で走行抵抗値を計算していたこと、さらに、軽自動車の一部について、実測した走行抵抗値のデータを改ざんしていたこと等が判明しているところでございます。
このため、五月二日より、独立行政法人自動車技術総合機構において、走行抵抗値及び燃費、排出ガス値の確認試験を開始いたしました。この確認試験の結果につきましては、六月中に取りまとめ、公表をすることといたしております。
○石井国務大臣 まず、今回の三菱自動車工業の不正行為に関しましては、これまで同社が国土交通省に対しまして、燃費試験及び排出ガス試験に使用する走行抵抗値に関し、長年にわたり国が定めた方法以外の方法で測定を行っていたこと、また、実測を行わず机上で計算していたこと、さらには、データを改ざんしていたこと等が明らかになっております。
次に、今回の事案の発覚後に国交省が行った立入検査で判明した事実として、走行抵抗値についての話をさせていただきますけれども、今回の四車種にある、それぞれの四仕様あるうちの一仕様、つまり燃費訴求車と言われる仕様車で不正にデータ計測というのを行った上で、残りの三仕様については、独自に開発した、偽装というか改ざんというか、そういう計算方法で燃費を算出していた、走行抵抗値を算出していたということになります。
これまでの三菱自動車からの報告に基づきますと、軽自動車、今問題になっております四車種、先ほど委員御指摘のとおり、四つの仕様というのがあるわけですけれども、そのうちの一仕様、燃費を訴求した車というものの走行抵抗値については実測がされておりますが、ただ、その方法は、国が定めた惰行法というものではなかったという問題がまずございます。
一つは、軽自動車四車種以外を含め多くの車種について、長年にわたり国が定めた方法と異なる方法で走行抵抗値の実測を行っていたこと。二つ目が、軽自動車四車種については、一部を除き実測を行わず机上で走行抵抗値を計算していたこと。さらには、軽自動車の一部について、実測した走行抵抗値のデータを改ざんしていたこと。これらが今明らかになっている事実と認識をしております。
このため、五月二日より独立行政法人自動車技術総合機構におきまして、走行抵抗値及び燃料・排出ガス値の確認試験を開始いたしました。確認試験の結果につきましては、六月中に取りまとめて公表することと予定しておりますが、国土交通省といたしましては、これらの確認試験の結果や検討の結果……(発言する者あり)はい。
○国務大臣(石井啓一君) 今回の三菱自動車工業の不正行為に関しましては、これまで同社から国土交通省に対しまして、燃費試験及び排出ガス試験に使用する走行抵抗値に関しまして、長年にわたり国が定めた方法以外の方法で測定を行っていたこと、また、実測を行わず机上で計算をしていたこと、さらにはデータを改ざんしていたこと等について報告があったところであります。
ところが、実態は、国の施設で行う走行試験のデータにメーカーが届け出た走行抵抗値というデータをこれを掛け合わせて単純に算出するという、非常に、私から言わせていただきますと、いいかげんな方法だったなというふうに思うわけです。
○副大臣(山本順三君) 先週二十日に、三菱自動車工業の方から走行抵抗値に関しての不正行為を行っていたと報告がございました。大変残念なことになりました。 先ほど、先生から検査体制の見直し等々についての御質問がございました。
○国務大臣(石井啓一君) 先週の四月二十日に三菱自動車工業が、型式指定の取得の際、実際より燃費を良く見せるため、燃費試験に際し提出を求めている走行抵抗値、これを不正に操作して国土交通省に提出していたことを発表いたしました。本件は、自動車の燃費の試験に用いるデータを恣意的に改ざんしたものでありまして、我が国の自動車業界に対する社会的な信頼を失墜させかねないものであり、極めて深刻な問題であります。